受託開発事例2: 来場者管理システム

クライアント/サーバー型からWebシステムへ

先の販売管理システムと同様、こちらも既存システムがクライアント/サーバー型のシステムでした。 そのため、イベント会場で使用するクライアントPC数十台、全てにアプリケーションをインストールする必要がありました。

システムの改修中はもちろん、イベント会場で万一プログラムの修正が必要になった場合、 イベント運営に支障を来すリスクが高い状況でした。
もちろん、Webシステムだからといって同様の問題がゼロになるわけではありませんが、 サーバー側のプログラム更新で済みますので、クライアント/サーバー型と比較した場合には復旧までの時間を短縮を期待できます。

本システムの機能の拡張を行うことが決定した際に、上記のようなリスク低減も含めてWebでの再構築を提案させていただきました。

サーバーもWindowsからLinuxに変更し、サーバーの自動構築ツールChefを活用するなど、コストの低減にも取り組んだ結果、弊社が提示したシステム改修を含めた運営費用を客様の予算内に収めることができました。

rails イベント来場者管理システム

翌日には追加機能のプロトタイプを

イベント来場者管理システムの機能は

  • イベント来場受付・退場記録
  • セミナー入場記録
  • 来場者の検索・状況紹介
  • アンケート機能
など・・・
既存システムから一部仕様の見直しがありましたが、大きな変更がなかったため2ヵ月間で構築することができました。

実は...イベント開催まで残り1週間というところで、アンケートを実施することが決定しました。 イベント直前でしたので、お客様もさすがにシステム化は諦められていらっしゃいました。

参考までにアンケート用紙をいただき、弊社で検討したところ回答のパターンが複雑でなかったこともあり、 すぐにプロトタイプの作成に取り掛かり、翌日にはアンケートの入力フォームをお客様にご覧いただくことができました。 これも、Ruby on Railsだからこそ可能となったのです。

アンケート機能をシステムに統合することが即決定。 その後、約2日間でアンケート機能のバックエンド(アンケート項目の設定とデータの出力機能)を構築し、 イベント開催に余裕を持って間に合わせることができました。

お客様にも感謝の言葉をいただけたこと、 そして構築したシステムがお客様のビジネスに役立っていることが 我々にとって何よりも嬉しく思います。

新しい技術の採用

生産性を高めるために新しい技術や、オープンソースのプロダクトを積極的に取り入れています。

例えば

  • Chef・・・サーバー構築、設定ツール
  • React.js・・・非同期処理など
  • Excelインポート機能(JavaScript)
  • Linux, PostgreSQL
などです。

サーバーは万一の故障に備えレプリケーション構成を取ります。ほぼ同じ構成のサーバーを2台構築するのですから、自動化すべきですね。ここでChefが活躍しました。

Chefはサーバーの状態を、Rubyで記述された通りに自動で構成してくれるツールです。これによりサーバーを構築する時間を大幅に短縮できました。

意外と時間をかけてしまうのが見た目の部分。画面に表示される情報の間隔などによって、画面を見たときの心地よさが変わってくると考えています。 本システムはイベントの運営側が主に利用しますので、画面は至ってシンプルです。画面のスタイルにはCSSフレームワークを採用し、見やすい画面を短期間で構築しました。

方式
Webアプリケーション
工期
約2ヶ月間
主要プログラミング言語
Ruby, JavaScript(React.js)
データベース
PostgreSQL
OS
Linux(CentOS)
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