Rubyを始めたい方へ

たいそうなタイトルをつけてしまいましたが、弊社では毎月1回Ruby勉強会を開催しています。
これから始めようと思っている社員から、「Rubyって何から始めればいいの?」と質問されますので、私の勝手なRubyの始め方を紹介したいと思います。

0. Ruby以外の言語をマスターする

なんで?と思われるかもしれません。
Javaなど他の言語で実務経験を積んだ後にRubyの勉強を始めると、次々と考えたこともない言語仕様が現れてきます。勉強というより何か探検しているような気分になります。こうなると勉強開始からの加速が違ってくると思っています。
Rubyはいろいろなプログラミング言語のいいところを取り入れたそうですので、私自身が知識が少なかったことも幸いし、楽しく感じられたのかもしれません。

最初からRubyで学習してしまうとRubyの仕様がその人の標準の言葉になってしまうように思えます。
外国の方が日本語に興味を持ち、日本語を勉強して、日本人より日本語に詳しい?なんてこともありますよね。ってあまり関係ないですかね。 でも、なんとなくそんな感じで思ってもらえるといいでしょう。

初めからRubyを触ってはいけないとは言いませんが、できればJavaなど他のオブジェクト指向言語を勉強してから、次のステップとしてはじめたほうが幸せになれそうな気がします。

注)ただし、JavaScriptだけはRuby以上に刺激がありますのでお勧めしません。できればJavaにしておいてください。

1. プログラミングできる環境を用意しよう

やはりプログラミング言語を覚えるのは、実際にコードを書いて、実行して、失敗して、考えて、直すというステップを踏むことが重要かと思います。
実際にプログラミングを行える環境を用意しましょう。

初歩の初歩段階なら、Repl.itのようなサイトで試してみるのも良いのではないでしょうか。
こちらのサイトを利用させてもらえば、RubyをインストールしなくてもRubyのコードを書いて実行し、その結果を確認することができます。ただし、Webサイトで提供されているサービスなので、いくつか制約はあると思います。

私は5年ほど前にRubyの勉強を始めようと思い、MacBook Proを購入しました。 RubyといよりRailsを利用するため、というのが本当のところですが。

OSXの場合、rbenvというRubyの環境(バージョン)を切り替えて利用できるツールがありますので、こちらの導入をお勧めします。(Linuxでもrbenvを利用できます。)

Windowsの方は、Windows用Rubyをインストールするか、もしくは仮想環境でLinuxを利用できるようにし、Linux上で学習する方法もあります。
実際の開発現場では、Windows上にLinuxの仮想環境を構築して利用していることも多いようです。
環境構築の方法については、Web上に数多くの情報がありますので、割愛させていただきます。

2. Rubyの入門書で基礎を学ぼう

最近の若い方は技術について学ぼうとするとき、本を買わずにWebサイトで情報を集めて学習する方もいるようです。
しかし、古い私はやはり書籍の購入をお勧めします。
理由としてはその技術に関して体系的に学ぶことができると考えているからです。あまり使わない機能などもありますが、それらを知っているのと知らないのとでは大きな差があるように思えます。理由をうまく説明できませんが、応用力に差がついてくる気がします。
困った時はWebで検索して調べることもありますが。だたし英語の情報が多いので英語力も身につけましょう。

Ruby入門書は何がお勧めか?といわれると、難しいですね。あまり差がないように思えます。
また、目標なく勉強を継続するのが(私のように)苦手な方には、Ruby技術者認定試験のSilverから目指してもらうのがいいと思います。
すると必然的に、書籍は試験対策本になると思います。

3. Rubyの深いところに入っていこう

「魔術」?と言われるRubyの深みにはまってみましょう。

続く・・・